さき‐おお・る【咲き撓る】
[動ラ四]枝もたわむほどに咲く。今を盛りと咲く。「春されば花—・り秋さればもみぢ葉にほひ」〈万・三九〇七〉
さき‐がら【咲(き)殻】
花の、咲きおわってしぼんだもの。花殻(はながら)。
さき‐こぼ・れる【咲き溢れる】
[動ラ下一][文]さきこぼ・る[ラ下二]花が枝や茎からこぼれるようにいっぱいに咲く。「—・れる萩の花」
さき‐すさ・ぶ【咲き荒ぶ】
[動バ上二]盛んに咲く。咲き乱れる。「朝露に—・びたる月草(つきくさ)の日くたつなへに消ぬべく思ほゆ」〈万・二二八一〉
さき・ず【咲き出】
[動ダ下二]《「さきいづ」の音変化》咲きはじめる。咲きだす。「朝顔のほには—・でぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉
さき‐そ・める【咲(き)初める】
[動マ下一][文]さきそ・む[マ下二]花が咲きはじめる。「梅が—・める」
さき‐そろ・う【咲き揃う】
[動ワ五(ハ四)]花がいっせいに咲く。「春の花が—・った」
さきだすしょうねんぐん【咲きだす少年群】
石森延男の小説。昭和14年(1939)刊行。
さき‐にお・う【咲(き)匂う】
[動ワ五(ハ四)] 《「におう」は色が照り映える意》色美しく咲く。美しく咲き乱れる。「一面に—・う桃の花」「今もかも—・ふらむ橘の小島の崎の山吹の花」〈古今・春下〉
さき‐のこ・る【咲(き)残る】
[動ラ五(四)] 1 他の花が散ってしまったのに、散らずに咲いている。「山道に—・るあじさいの花」 2 他の花よりおくれて咲く。また、他の花が咲いたのに、咲かずに残っている。「—・っていた日かげ...