ちなみ【因み】
《動詞「ちなむ」の連用形から》 1 関係があること。ゆかり。因縁。「籍もあちらへ送った事ゆえ、余(おれ)にはさっぱり—はない」〈逍遥・当世書生気質〉 2 約束、特に結婚の約束をすること。婚約。ち...
ちなみ‐に【因みに】
[接]前に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加えるときに用いる。ついでに言うと。「—、新郎と新婦は幼いころからのお知り合いです」 [補説]あとに「言う」などの動詞を伴って「ちなみに言えば...
ちな・む【因む】
[動マ五(四)] 1 ある物事との関係をもとにして、他の物事が存在する。つながりをもつ。「干支(えと)に—・んだデザイン」「憲法記念日に—・む番組」 2 かたい約束をする。かたい契りを結ぶ。特に...
もと【本/元】
[名] 1 物事の起こり。始まり。「事件の—をさぐる」「うわさの—をただす」 2 (「基」とも書く)物事の根本をなすところ。基本。「生活の—を正す」「悪の—を断つ」 3 (「基」とも書く)基礎...
よし【由/因】
《動詞「寄す」の名詞化で、物事と関係づけていくことの意》 1 物事が起こった理由。わけ。また、いわれ。来歴。由緒(ゆいしょ)。「事の—を伝える」「—ありげな寺院」 2 そうするための方法。手段。...
よす‐が【縁/因/便】
《「寄す処(か)」の意。古くは「よすか」》 1 身や心のよりどころとすること。頼りとすること。また、身寄り。血縁者。よるべ。「知人を—に上京する」「身を寄せる—もない」 2 手がかり。手だて。方...
よっ‐て【因って/依って/仍って】
[接]理由を述べた文を受けて、結論を述べる文へ導くのに用いる語。そういうわけで。「優秀な成績を収めました。—これを賞します」
因(よ)って来(き)たる
もととなる。原因となる。「その事件の—ところを具体的に説明する」
仍(よ)って件(くだん)の如(ごと)し
そこで前記記載の通りである。書状・証文などの最後に書き記す語句。
より‐て【因りて/依りて/仍りて】
[接]それだから。したがって。よって。「田崎来(きた)り見舞いぬ。武男は—母の近況を知り」〈蘆花・不如帰〉