いなば【因幡】
旧国名の一。鳥取県東部にあたる。古くは「稲葉」「稲羽」とも書いた。因州(いんしゅう)。
いなば‐どう【因幡堂】
因幡薬師のこと。 狂言。酒好きの女房を離縁した男が因幡堂へ妻乞いに行ったところ、だまされて前の女房と再び祝言の杯をあげてしまうという筋。
いなばどうえんぎ【因幡堂縁起】
鎌倉後期の絵巻。作者未詳。因幡の国司橘行平が夢のお告げで海中から引き上げた薬師如来像を本尊として因幡堂を創立した由来を描いたもの。
いなば‐の‐くに【因幡国】
⇒因幡
いなば‐の‐しろうさぎ【因幡の白兎】
出雲神話に出てくる兎。淤岐島(おきのしま)から因幡国へ行くため、鰐鮫(わにざめ)を欺いてその背を渡ったが、最後の鰐鮫に丸裸にされ、さらに八十神(やそかみ)の教えをそのまま信じて潮を浴び、痛くて泣...
いんが【因果】
1〔原因と結果〕cause and effect2〔行為に対する報い〕あれは親の因果が子に報いるということだIt's an example of the sins of the father b...
いんが【因果】
cause and effect;link《関連性》[参考]「因果関係」の形で用いられることが多い。
いんがおうほう【因果応報】
karmatic retribution
いんがかんけい【(AとBの間の)因果関係】
a cause-and-effect [causal] relationship (between A and B);a causal link (between A and B)
いんがかんけい【因果関係】
a cause-and-effect relationship
いんし【因子】
[共通する意味] ★物事が成立するための基本的な部分、条件。[英] a factor; an element; an essence[使い方]〔要素〕▽それを構成している要素を分析する▽これらが...
いんしゅう【因習】
[共通する意味] ★昔から伝えられてきているならわしやしきたり。[英] tradition[使い方]〔伝統〕▽伝統ある母校▽伝統を守る▽伝統的手法▽伝統工芸▽伝統芸能〔因習〕▽因習にとらわれる▽...
いんねん【因縁】
[共通する意味] ★前世からの定まった運命、関係。[英] fate[使い方]〔因縁〕▽こうなったのも何かの因縁だ〔宿縁〕▽前世の宿縁〔契り〕▽親子の契り[使い分け]【1】「因縁」は、もと仏教で、...
いんねん【因縁】
[共通する意味] ★人を困らせるために言い立てる口実。[英] a false charge[使い分け]【1】「因縁」は、金品を出させる目的で、ゆすり、おどしをする場合に多く用い、他の語は、単に相...
いんがおうほう【因果応報】
人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。▽もと仏教語。行為の善悪に応じて、その報いがあること。現在では悪いほうに用いられることが多い。「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。
いんしょうしつだい【因小失大】
小さな利益にこだわり、かえって大きな損失を招くこと。▽「小しょうに因よりて大だいを失うしなう」と訓読する。
いんじゅんこそく【因循姑息】
古い習慣ややり方にとらわれて改めようとせず、その場しのぎに終始するさま。▽「因循」は因より循したがう意から、しきたりにとらわれて改めようとしないこと。「姑息」は姑しばらく息をつく意から、一時の間に合わせのこと。