あぐ・む【倦む】
[動マ五(四)]その事をしつづけてもよい結果が出ないので、どうしたらよいかほとほと困る。また、いやになる。もてあます。あぐねる。「アノ人ノ長話ニハ—・ンダ」〈和英語林集成〉 [補説]現代では「考...
あつかわ・し【扱はし】
[形シク]《動詞「あつか(扱)う」の形容詞化》あれこれと世話をしたい。めんどうがみたい。「人知れず—・しくおぼえ侍れど」〈源・総角〉 [補説]一説に、「暑かわし」と同語源で、事の処置が定めがたく...
あやま・る【謝る】
[動ラ五(四)]《「誤る」と同語源》 1 悪かったと思って相手に許しを願う。わびる。「すなおに—・りなさい」 2 困る。閉口する。まいる。「あいつの押しの強さには—・る」 3 困って断る。辞退す...
あら‐だ・つ【荒立つ】
[動タ五(四)] 1 荒々しくなる。荒れる。「波が—・つ」「気が—・つ」 2 物事がもつれて面倒になる。また、もつれた結果が表沙汰になる。「事が—・っては困る」 [動タ下二]「あらだてる」の...
いい‐かかずら・う【言ひ係ふ】
[動ハ四] 1 言いようがなくて困る。言いあぐむ。「耳にも聞き入れざりければ—・ひて帰りぬ」〈竹取〉 2 ものを言うことによって、かかわりをもつ。言い寄る。「とかく—・ひ出でむも煩はしう」〈源・夕霧〉
い‐きゃく【違格/違却】
1 律令制で、格(きゃく)に反すること。〈書言字考節用集〉 2 道理からはずれること。不都合なこと。「いらぬ化粧わざ、何とも—千万と」〈浄・薩摩歌〉 3 思惑がはずれて困ること。困惑。「嚢中十銭...
痛(いた)し痒(かゆ)し
《かけば痛いし、かかないとかゆい意から》二つの方法のどちらをとってもぐあいが悪く、どうしたらよいか迷う。また、ぐあいのよい面もあれば悪い面もあって、困る。
一銭(いっせん)を笑(わら)う者(もの)は一銭(いっせん)に泣(な)く
わずかな金額だといって軽視する者は、そのわずかな金額に困ることになる。たとえわずかな金でも軽んじてはいけないという戒め。一円を笑う者は一円に泣く。
糸(いと)を引(ひ)・く
1 《操り人形を、糸を引いて動かすことから》裏で指図して人を操る。「陰で—・く者がいる」 2 影響などが長く続いて絶えない。「いつまでも—・いて困る」 3 ねばついて糸を張ったような状態になる。...
うや‐むや【有耶無耶】
[名・形動] 1 《有るか無いかの意から》物事がどうなのかはっきりしないこと。また、そのさま。あいまいなさま。「責任を—にする」「そんな—な結論では困る」 2 思いわずらって胸がすっきりしないこ...