あり‐かた【在り方/有り形】
1 ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。物事の、正しい存在のしかた。「会議の—」「福祉の—」 2 現にある、存在のしかた。ありさま。ありがたち。「その消息(あるかたち)及び地形...
あり‐がほ・し【在りが欲し】
[形シク]ありたい。いたい。「—・し住みよき里の荒るらく惜しも」〈万・一〇五九〉
有(あ)りき
《文語ラ変動詞「あり」に文語過去の助動詞「き」の付いたもの》名詞などに付いて、そのことが既に存在した、また、かつてそこにあったの意を表す文語的表現。「初めに言葉—」「故宮ここに—」 [補説]「結...
あり‐きたり【在り来り】
[名・形動]《元からあることの意から》珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。「—な(の)意見」
あり・く【在り来】
[動カ変]年月を経て現在に至る。その状態で経過してきている。「白妙に雪は降り置きて古(いにしへ)ゆ—・きにければ」〈万・四〇〇三〉
あり‐ける【有りける/在りける】
[連語]《動詞「あり」の連用形+過去の助動詞「けり」の連体形。連体詞的に用いる》さっきの。例の。「—女童なむ、この歌を詠める」〈土佐〉
あり‐し【在りし】
[連語]《動詞「あり」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形》 1 (連体詞的に用いる) ㋐以前の。昔の。「—よき日」 ㋑亡くなった。生前の。「—妻のおもかげ」 2 過ぎ去った事柄や時。以前の状態...
あり‐し‐ながら【在りしながら】
[連語]《「ながら」は接続助詞》昔のとおり。元のまま。「—の我が身ならば」〈源・空蝉〉
あり‐し‐ひ【在りし日】
[連語] 1 過ぎ去った日。以前。昔。 2 死んだ人の生きていた時。生前。「—のおもかげをしのぶ」
ありしひのうた【在りし日の歌】
中原中也の第2詩集。昭和12年(1937)、著者の死の直前に書き上げられた作品集。原稿は小林秀雄に託され、翌昭和13年(1938)刊行された。「在りし日の歌」「永訣の秋」の2部からなる。