すみ‐ぞめ【墨染(め)】
1 墨で染めること。また、そのような黒い色または、ねずみ色。 2 「墨染め衣」の略。 3 僧。「その身を—になして」〈浮・諸国ばなし・二〉
すみぞめ‐ごろも【墨染(め)衣】
黒色の僧衣やねずみ色の喪服。
すみぞめ‐ざくら【墨染桜】
1 桜の一品種。花は白色で単弁。 2 京都の伏見墨染にあったという伝説上の桜。上野岑雄(かみつけのみねお)の「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という「古今集」哀傷の和歌にちなん...
すみぞめ‐の【墨染めの】
[枕]墨染めの色が暗いところから、「ゆふべ」「たそがれ」「くら」などにかかる。「—夕べになれば」〈古今・雑体〉 「—鞍馬の山に入る人は」〈後撰・恋四〉
すみぞめ‐の‐ころも【墨染(め)の衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみぞめ‐の‐そで【墨染めの袖】
墨染め衣の袖。また、僧衣や喪服。「おほけなく浮世の民におほふかな我が立つ杣(そま)に—」〈千載・雑中〉