すみぞめ‐ざくら【墨染桜】
1 桜の一品種。花は白色で単弁。 2 京都の伏見墨染にあったという伝説上の桜。上野岑雄(かみつけのみねお)の「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という「古今集」哀傷の和歌にちなん...
すみぞめ‐の【墨染めの】
[枕]墨染めの色が暗いところから、「ゆふべ」「たそがれ」「くら」などにかかる。「—夕べになれば」〈古今・雑体〉 「—鞍馬の山に入る人は」〈後撰・恋四〉
すみぞめ‐の‐ころも【墨染(め)の衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみぞめ‐の‐そで【墨染めの袖】
墨染め衣の袖。また、僧衣や喪服。「おほけなく浮世の民におほふかな我が立つ杣(そま)に—」〈千載・雑中〉
すみだ【墨田】
東京都の区名。昭和22年(1947)向島・本所の両区が合併して成立。隅田川と荒川との間の低地にあり、商工業地帯。人口24.8万(2010)。
すみだ‐く【墨田区】
⇒墨田
すみ‐だし【墨出し】
建築現場で、柱・梁・壁面などの構造体に工事の基準となる線を、設計図面通りに墨やインクで記すこと。→墨壺 →レーザー墨出し器
すみだ‐すいぞくかん【すみだ水族館】
東京都墨田区にある水族館。平成24年(2012)開館。屋内のプール型水槽にペンギンとオットセイを展示するほか、小笠原諸島の海を再現した大水槽などがある。
すみ‐つき【墨付き】
1 筆跡の墨の付きぐあい。筆のあと。筆跡。「—も濃いりっぱな書」 2 写本で、実際に文字の書かれている紙。「—三〇丁」 3 中世・近世、幕府や諸大名が書き判を墨書きして下付した文書。判物(はんも...
すみ‐つぎ【墨継ぎ】
1 筆に含ませた墨が足りなくなったとき、さらに墨を含ませて書きつづけること。 2 ⇒墨柄(すみづか)