おこない【行い〔行ない〕】
1 物事をすること。振る舞い。行為。行動。「万が一君にどんな間違った—があったとしても」〈里見弴・多情仏心〉 2 日常の生活態度。身持ち。品行。行状。「—を慎む」「平素の—が物を言う」 3 仏道...
お‐つとめ【御勤め】
1 相手を敬って、その勤めをいう語。「—はどちらですか」 2 仏前で日課として読経すること。勤行(ごんぎょう)。 3 商人が客に奉仕すること。サービス。 4 義務だと思って、やむをえずすること。...
お‐ぼうさん【御坊さん】
1 僧を敬い親しんでいう語。 2 世俗のことに通じていない人。「所帯向の事は一向—であったから」〈紅葉・多情多恨〉 3 男の子を親しんでいう語。お坊ちゃん。「これ—、おまんひとつあげやせう」〈滑...
おんな‐ぎれ【女切れ】
(多く、打消しの語を伴う)わずかな女のけはい。女気。⇔男切れ。「—の無い所帯と云う奴は不都合なものだ」〈紅葉・多情多恨〉
かき‐がね【掛き金/繋き金】
「掛け金(がね)」に同じ。「二足三足庭下駄が鳴ると、すぐもうくぐりの—がはずされた」〈里見弴・多情仏心〉
かけ‐だ・す【駆(け)出す/駈け出す】
[動サ五(四)] 1 駆けはじめる。また、駆ける。「馬が急に—・す」 2 外へ駆けて出る。「悲鳴を聞いて通りへ—・す」 3 ある所から逃げて出る。出奔する。「自分の家を—・すのかい」〈紅葉・多情多恨〉
かけ‐むかい【掛(け)向(か)い】
1 他人を交えないで、二人が向かい合うこと。差し向かい。「柳之助と—は今日が初発(はじめて)なので」〈紅葉・多情多恨〉 2 二人きりになること。多く夫婦二人だけの生活についていう。「お前さんこそ...
かし・ぐ【炊ぐ/爨ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「かしく」》米や麦などを煮たり蒸したりして飯を作る。飯をたく。「真に粟を—・ぐの暇さえないのだが」〈里見弴・多情仏心〉
か‐すい【火水】
1 火と水。つらく困難な状況などにもたとえていう。水火。「同じくは—の中へ飛び入っても」〈紅葉・多情多恨〉 2 性質の相反するもののたとえ。「精神上の—の争いも」〈花袋・描写論〉
かぜ‐だ・つ【風立つ】
[動タ五(四)]風が吹く。「或る—・った寒い晩に」〈里見弴・多情仏心〉