おおい‐ぎみ【大君】
貴人の長女の敬称。1番目の姉君。→中の君「南面に大納言殿、—西に、中の君東(ひむがし)に」〈源・紅梅〉
おお‐きみ【大君】
1 天皇に対する敬称。 2 親王・諸王、また皇女・女王に対する敬称。 3 「親王(みこ)」と区別して、諸王の敬称。 4 主君の敬称。 5 (「大王」と書く)「だいおう」に同じ。
おおきみ‐すがた【大君姿】
諸王が衣冠・束帯の正装でなく、直衣(のうし)を着た、くつろいだ姿。「しどけなき—、いよいよたとへむものなし」〈源・行幸〉
おおきみ‐の【大君の】
[枕]天皇に差し掛ける御笠(みかさ)の意から、地名「三笠」にかかる。「—三笠の山のもみち葉は」〈万・一五五四〉
たい‐くん【大君】
1 君主の尊称。 2 江戸時代、外国に対して用いた徳川将軍の称。
たいくんのつうか【大君の通貨】
佐藤雅美の歴史経済小説。副題「幕末『円ドル』戦争」。昭和59年(1984)刊。翌年、第4回新田次郎文学賞を受賞。