とうぐうせついん【東宮切韻】
平安時代の音韻書。20巻。菅原是善著。元慶4年(880)以前の成立とされるが、現存しない。中国の陸法言ら13人が撰した切韻の諸本を集大成したもの。とうきゅうせついん。
とうじょう‐は【桐城派】
中国、清代の文章家の一派。安徽(あんき)省桐城県出身の方苞(ほうほう)に始まり、劉大櫆(りゅうだいかい)を経て姚鼐(ようだい)に至って大成。唐宋の古文を規範として文章の典雅さを尊んだ。
なん‐が【南画】
1 南宗画(なんしゅうが)の略称。 2 江戸中期以降、南宗画の影響のもとに独自の様式を追求した新興の画派の作品。大成者は池大雅と与謝蕪村。
なんばん‐りゅう【南蛮流】
1 西洋流の外科医術。日本に帰化したポルトガル人クリストファン=フェレイラ(日本名、沢野忠庵(ちゅうあん))を祖とし、その門人の西吉兵衛が大成した流派。 2 古砲術の一流派。武宮嘉兵衛貞幹の創始...
にせ‐え【似絵】
平安末期から鎌倉時代に流行した大和絵様式の肖像画。特に面貌(めんぼう)を写実的に描く。藤原隆信に始まり、その子信実によって大成された。代表作に信実の「後鳥羽上皇像」がある。
にていぜんしょ【二程全書】
中国の思想書。68巻。明の徐必達校訂。1606年刊。北宋の程顥(ていこう)・程頤(ていい)兄弟の文集・語録・著述などを集大成したもの。宋学の先駆となる著作集。
ニヤーヤ【(梵)Nyāya】
インド六派哲学の学派の一。「ニヤーヤ‐スートラ(正理経)」を経典とし、ガウタマが開祖とされ、1世紀ごろ古代インドで成立したと推定される。それまでの論理学と自然哲学とを集大成したもの。ニヤーヤ学派...
のう【能】
1 ある物事をなしとげる力。はたらき。能力。「人を動かす—にたける」 2 ききめ。効能。「薬の—書き」 3 技能。また、誇ったり取り立てていったりするのにふさわしい事柄。「机に向かうだけが—では...
のうせいぜんしょ【農政全書】
中国、明代の農書。60巻。徐光啓著。1639年刊。「斉民要術」「農書」とともに中国三大農書。それまでの農書を集大成し、農本・田制など12部門に分ける。
はくぶつし【博物誌】
《原題、(ラテン)Historia Naturalis》古代ローマの理科全書。大プリニウス著。77年完成、全37巻。当時の博物学の集大成で、総項目数は2万。 《原題、(フランス)Histoi...