き‐の‐みどきょう【季の御読経】
春秋の2季、陰暦2月と8月に3日ないし4日間、宮中で、大般若経(だいはんにゃきょう)を衆僧に転読させた儀式。
きょう‐おう【経王】
経典中、最もすぐれて貴いもの。一般に、法華経(ほけきょう)・大般若経(だいはんにゃきょう)など。
だい‐はんにゃ【大般若】
「大般若経」の略。
狂言。和泉(いずみ)流。信者の家で、神楽をあげにきた神子(みこ)と祈祷(きとう)をしにきた僧が鉢合わせをし、僧の経は神楽の調子に引き込まれてしまう。
「大般若経会」の略。
だいはんにゃきょう‐え【大般若経会】
大般若経を転読する法会。国家鎮護のため東大寺・大安寺・薬師寺などで行われた。
てん‐どく【転読】
[名](スル) 1 経題や経典の初・中・終の数行だけを略読すること。大部の経典、特に「大般若経」600巻について行われる。転経。→真読 2 経典を読誦(どくじゅ)すること。転経。
はんにゃ‐ぎょう【般若経】
般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)を説く経典の総称。個々に成立したものを集大成したのが大般若経。
ふだん‐ぎょう【不断経】
毎日、絶え間なく経を読むこと。また、死者の冥福追善などのために、一定の期間、昼夜間断なく大般若経(だいはんにゃきょう)・最勝王経・法華経などを読みあげること。不断の読経。「—の暁方(あかつきがた...