わか‐みず【若水】
1 元旦に初めてくむ水。1年の邪気を除くとされ、この水で年神への供え物や家族の食べ物を調える。《季 新年》「—のよしなき人に汲まれけり/一茶」 2 昔、宮中で、立春の日に主水司(しゅすいし)から...
わかれ‐の‐くし【別れの櫛】
1 平安時代、斎宮(いつきのみや)となった皇女もしくは女王が、伊勢への出発を前に参内して別れを告げるとき、天皇がみずから斎宮の髪に挿して与えた櫛。 2 別離や不吉なことの前兆としての櫛。投げ捨て...
わが‐おおきみ【我が大君】
その時代の天皇を敬っていう語。今上(きんじょう)天皇。わごおおきみ。「高光る日の御子やすみしし—」〈記・中・歌謡〉
わたり‐りょう【渡り領】
家または職に付属して世襲する所領。天皇・上皇の後院領や、藤原氏の氏の長者に付属した所領などの類。
わどう【和銅】
飛鳥時代から奈良時代にかけて、元明天皇の時の年号。708年1月11日〜715年9月2日。
わ‐の‐ごおう【倭の五王】
中国南北朝時代の「宋書」などの史書に記載される讃・珍・済・興・武の五人の倭国王。讃は応神あるいは仁徳か履中、珍は反正あるいは仁徳、済は允恭、興は安康、武は雄略の各天皇に比定されている。
わらわ【童】
1 束ねないで、垂らしたままの髪。童形の髪。また、そうした10歳前後の子供。童児。また、童女。わらべ。「清げなる—(=童女)などあまたいで来て」〈源・若紫〉 2 使い走りの子供。召使い。「例の御...
わらわ‐ごらん【童御覧】
五節(ごせち)の3日目である陰暦11月中(なか)の卯(う)の日に、五節の舞姫の付随の童女と下仕えの女房を清涼殿に召して天皇が観覧した儀式。