たろう‐の‐ついたち【太郎の朔日】
(中国・四国・九州などで)2月1日をいう語。1月15日の小正月から起算して、初めての朔日であるところからいう。ひとひ正月。初ついたち。《季 春》
たろう‐ぼう【太郎坊】
昔、京都の愛宕山(あたごやま)・鞍馬山(くらまやま)や富士山などにすんでいたという大天狗の名。
たろ‐しろ【太郎四郎】
人形浄瑠璃社会で、しろうと、または、ばか者・たわけ者のこと。たろうしろう。「むごく—にされるわい」〈滑・浮世風呂・三〉
たろべえ【太郎兵衛】
ぐずぐずしていて役に立たないこと。また、その人。たろうべえ。「隣の—来かかり」〈咄・聞上手〉
たろべえ‐かご【太郎兵衛駕籠】
違っているようにみえても結果は同じことの意。江戸時代、寛政(1789〜1801)末から文化(1804〜1818)年間にかけての流行語。駕籠かきの太郎兵衛が泥酔して駕籠に乗ったが、底を抜いてやはり...
だい‐おん【大陰/太陰】
暦注の八将神の一。土星の精で、太歳神の皇妃という。この神の方角に向かって嫁取り・出産することを忌む。大陰神。
だい‐かぐら【太神楽/代神楽】
1 伊勢神宮へ一般の参詣人が奉納する神楽。御師(おし)の邸内で行われた。太太(だいだい)神楽。 2 1から転じた江戸時代の大道芸。もとは伊勢神宮や熱田神宮の下級神官が全国各地を回って神事としての...
だいじょう‐かん【太政官】
1 律令制で、神祇官(じんぎかん)と並ぶ中央の最高行政機関。八省以下を統轄して政務を行った。長官は太政大臣で、これに次いで左右大臣があり、のちに内大臣が置かれた。事務局として少納言局・弁官局が付...
だいじょうかん‐ちょう【太政官牒】
太政官から、寺社などの直接の管轄系統外へ下した公文書。太政官印が捺印(なついん)される。官牒。
だじょうかん‐ちょう【太政官牒】
⇒だいじょうかんちょう(太政官牒)