くし・ぶ【霊ぶ/奇ぶ】
[動バ上二]霊妙に見える。不思議な状態になる。「—・びますことを恠(あやし)み給ひき」〈風土記逸文・丹後〉
くし‐みたま【奇し御魂】
神秘な力をもつ霊魂。また、そのような霊魂の宿るもの。「天地の共に久しく言ひ継げと此の—敷かしけらしも」〈万・八一四〉
くす・し【奇し】
[形シク] 1 神秘的である。「聞きしごとまこと尊く—・しくも神さびをるかこれの水島」〈万・二四五〉 2 宗教上の禁忌などを固く守るさま。神妙である。「物忌(ものい)みし、—・しく忌むやつは、命...
くすば・し【奇ばし】
[形シク]珍しい。不思議である。「古にありけるわざの—・しきことと言ひ継ぐ」〈万・四二一一〉