ほん‐ち【奔馳】
[名](スル)走ること。奔走。「—し去る満村の馬車を目送するや」〈芥川・開化の殺人〉
ほん‐ちゅう【奔注】
[名](スル)水が勢いよく流れ注ぐこと。「河流数十、四走—す」〈雪嶺・真善美日本人〉
ほん‐とう【奔騰】
[名](スル)非常な勢いであがること。「物価が—する」
ほん‐ば【奔馬】
勢いよく走る馬。また、勢いの激しいことのたとえ。「—の勢い」 [補説]書名別項。→奔馬
ほんば【奔馬】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第2巻。昭和44年(1969)刊行。血盟団事件に着想を得て、右翼思想に傾倒する青年の姿を描いた。主人公は物語の最後に割腹自殺する。
ほん‐ぱ【奔波】
1 激しく寄せる波。また、勢いよく流れる水。 2 大勢が争うこと。「詞の足らぬ故に、景物にて飾りたてんと—するほどに」〈連理秘抄〉
ほん‐ぽう【奔放】
[名・形動]常識や規範にとらわれないで、自分の思うままに振る舞うこと。また、そのさま。「—な生活」「—に育てる」「自由—」 [派生]ほんぽうさ[名]
ほん‐めい【奔命】
主君の命を受けて奔走すること。転じて、忙しく活動すること。
奔命(ほんめい)に疲(つか)・れる
忙しく活動して疲れ果てる。「いくら卒業したってこう—・れちゃ、少しも卒業の難有味(ありがたみ)はない」〈漱石・野分〉
ほん‐らい【奔雷】
激しく鳴る雷。「—の音は屋瓦(かわら)紙障(ふすま)を震うて」〈魯庵・社会百面相〉