おじょうさん‐そだち【御嬢さん育ち】
大切に育てられたため、世間にうとく、苦労知らずであること。また、そのような女性。「いつまでも—で困る」
お‐すいもじ【御推文字】
《「すいもじ」は「推察」などの後半を略したものに「文字」を添えた語》「御推察」の意の女性語。「まだ男の肌を知らない極(ごく)おぼこなお嬢さんを、跡は言はずと—さ」〈伎・三題噺魚屋茶碗〉
お‐ぞろ
《「お」は接頭語》素麺(そうめん)をいう女性語。ぞろ。
お‐たか・い【御高い】
[形]《ひやかしの気持ちで、丁寧の意の「お」を付けたもの》気位が高い。人を見下した態度である。「—・く講えた女性」
お‐たの【御楽】
《江戸の女性語》「おたのしみ」の略。「へん、—だの。ほんにあきれもしねえ」〈滑・浮世風呂・三〉
お‐たふく【阿多福】
1 「阿多福面」の略。 2 おたふく面のような顔の女性。多く、醜い顔の女性をあざけっていう語。 3 「阿多福風邪」の略。
おたふく‐めん【阿多福面】
顔が丸く、ひたいが高く、鼻が低くてほおの豊かな女性の面。おかめ。
お‐たま【御玉】
1 「御玉杓子(おたまじゃくし)1」の略。 2 《「玉」は「玉子」の略》鶏卵の女性語。
おたま‐が‐いけ【お玉ヶ池】
東京都千代田区神田にあった池。また、その周辺の地名。お玉という女性が投身したところからの名といい、周辺に千葉周作の道場や種痘所があった。
お‐たらい【御盥】
女性の髪形の一。笄(こうがい)に髪を打ち違いに巻いたもの。