あお‐にょうぼう【青女房】
年若く物慣れない身分の低い女官。「近習の人々、—に至るまで」〈太平記・二〉
あねさん‐にょうぼう【姉さん女房】
夫より年上の妻。あねにょうぼう。
あね‐にょうぼう【姉女房】
「姉さん女房」に同じ。
いぎ‐の‐にょうぼう【威儀の女房】
即位・立后などのとき、儀礼の威容を添えるために並ぶ女房。威儀の命婦(みょうぶ)と女蔵人(にょくろうど)をいう。
うえ‐の‐にょうぼう【上の女房】
天皇のそば近く仕え、身辺の世話をする女官。「御前に候ふ人々、—、こなた許されたるなど参りて」〈枕・二三〉
えすがた‐にょうぼう【絵姿女房】
昔話の一。百姓の美しい妻が、その絵姿を見た殿様に連れて行かれるが、機知を働かせて殿様と夫を入れかえる。
おしかけ‐にょうぼう【押(し)掛け女房】
男の家に押しかけていくようにして妻となった女。
かえる‐にょうぼう【蛙女房】
《蛙の目は上についているところから「目」を「妻(め)」に通わせて》夫より年上の妻。かわずにょうぼう。
かわず‐にょうぼう【蛙女房】
「かえるにょうぼう」に同じ。
げろう‐にょうぼう【下﨟女房】
下級の女官。→下﨟