ごしょ‐ことば【御所詞】
中世以後、宮廷に仕える女房の間で用いられた特殊な言葉。のち、幕府・大名の奥女中の間にも行われた。→女房詞(にょうぼうことば)
ごしょ‐ざま【御所方】
「ごしょがた(御所方)2」に同じ。「ある—のふるき女房」〈徒然・二三八〉
ご‐しんぞう【御新造】
他人の妻の敬称。古くは、武家の妻、のち富裕な町家の妻の敬称。特に新妻や若女房に用いた。ごしんぞ。「吉どん。—さんがもう起きなさいって」〈藤村・桜の実の熟する時〉
ごすい‐もじ【御推文字】
《「御推量」などの略に「文字」を添えた語》「御推量」「御推察」をいう女性語。「皆々様—被下度(くだされたく)候(そろ)」〈紅葉・二人女房〉
ご・する【期する】
[動サ変][文]ご・す[サ変] 1 そうなるように期待する。きする。また、悪いことを予期する。覚悟する。「かねて—・したる女房は、…茶碗を奪取って飯を盛りつける」〈紅葉・二人女房〉 2 そうしよ...
ご‐たち【御達】
《「ご」は婦人の敬称》 1 身分ある女性たちを敬っていう語。ご婦人がた。「粥(かゆ)の木引き隠して、家の—、女房などのうかがふを」〈枕・三〉 2 宮中・貴族の家に仕える上級の女房たちを敬っていう...
後度(ごど)を突(つ)・く
後日のことを念を押す。確かめる。「その女房は何者、と—・かるる念の為」〈浄・反魂香〉
さい‐し【釵子】
1 平安時代、女房の晴の装束で、宝髻(ほうけい)とよぶ髪上げの際に使用したかんざし。 2 近世以来、女房が正装のときに前髪の正面につけた飾りの平額(ひらびたい)。従来の釵子をかんざしと呼んだこと...
さいたい‐しゃ【妻帯者】
妻帯している人。女房もち。
さいふ‐じり【財布尻】
財布の底。また、財布の中に残った金銭。「まして—を握っていて見れば」〈紅葉・二人女房〉