たたずま・う【佇まふ】
[動ハ四]《動詞「たたずむ」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》じっと立ち止まっている。「われはと思ひたる女房の、のぞきけしきばみ、奥の方に—・ふを」〈枕・三〉
ただ‐がお【徒顔/只顔】
化粧していないありのままの顔。素顔(すがお)。「この女房の湯より上がって、—ならんを見せて」〈太平記・二一〉
たち‐ふるまい【立(ち)振(る)舞(い)】
1 「立ち居振る舞い」に同じ。 2 《「たちぶるまい」とも》旅に出るにあたって、人を招いて別れの飲食をすること。「支度の出来た所へ媒妁(なこうど)夫婦が乗込む。そこで簡略な—があって」〈紅葉・二...
たまきわる【たまきはる】
鎌倉前期の日記。1巻。藤原俊成の娘、建春門院中納言の作。建保7年(1219)成立。女房として宮中に仕えた生活を、老後になって回想したもの。書名は冒頭の和歌の句による。建春門院中納言日記。建寿御前日記。
だいばん‐どころ【台盤所】
1 台盤を置く所。宮中では、清涼殿(せいりょうでん)の一室で女房の詰め所。貴族の家では、食物を調理する台所。 2 大臣・大将など貴人の妻の称。奥方。御台所(みだいどころ)。
ちいん‐にょうぼう【知音女房】
好きで一緒になった女房。恋女房。「そりゃわしが—ぢゃわいな」〈滑・膝栗毛・八〉
ちぎりき【千切木】
狂言。連歌の集まりをじゃましてたたき出された太郎が、女房に励まされて一同の家々へ仕返しに行き、相手が居留守を使うととたんにいばる。
ちゃや‐もの【茶屋者】
1 引手茶屋・色茶屋などを営業する者。 2 「茶屋女」に同じ。「横町の仕立て物屋、縫箔屋(ぬひはくや)の女房は、そのまま—の風儀にて」〈浮・胸算用・二〉
ちゅう‐さく【籌策】
1 はかりごと。計略。策略。籌算。「されば—を帷帳(ゐちゃう)の内に廻らし」〈曽我・二〉 2 仲裁。仲介。「糟谷こそ二条殿の女房たちを恋ひ申し、将軍の御—にてありけるが」〈伽・三人法師〉
ちゅう‐ろう【中﨟】
1 出家受戒後の安居(あんご)の功を積んだ年数によって上・中・下と分けた、その中位に位する者。 2 平安時代、後宮に仕える女官で、内侍でない者。上﨟・小上﨟の下、下﨟の上。中﨟女房。 3 室町時...