くさ‐じし【草鹿】
歩射(ぶしゃ)の的。板で鹿の姿を作って革や布を張り、中に綿を入れてつるしたもの。鎌倉時代に始まり、室町時代には大的(おおまと)・円物(まるもの)とともに徒立(かちだ)ちの三物(みつもの)といわれ...
くじゃく‐みょうおう【孔雀明王】
《(梵)Mahāmayūrīの訳》毒蛇を食うクジャクを神格化した明王。祈れば一切の害毒を除くとされる。金色の孔雀に乗る四臂(しひ)の菩薩(ぼさつ)形で、手にクジャクの羽・蓮の花・具縁果・吉祥果を...
くじらいわ【鯨岩】
又吉栄喜の長編小説。平成15年(2003)刊行。在日米軍に土地を接収された沖縄の軍用地主とその周辺の人々の姿をシリアスかつユーモラスに描く。
くず・す【崩す】
[動サ五(四)] 1 まとまった形の物をこわして、その形を変えたり、原形をなくしたりする。「崖(がけ)を—・して道を整備する」「足場を—・す」 2 ㋐整った形や状態を乱す。「姿勢を—・す」「ひざ...
くずのは【葛の葉】
信太妻(しのだづま)伝説中の白狐(しろぎつね)。女に姿を変えて安倍保名(あべのやすな)の妻となり、安倍童子、のちの晴明を産むが、正体が現れて信太の森に姿を隠す。
浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑(あし...
くず・れる【崩れる】
[動ラ下一][文]くづ・る[ラ下二] 1 まとまった形をし、安定していたものが、支える力を失ってこわれる。また、こわれてばらばらになる。「がけが—・れる」「積み荷が—・れる」 2 ㋐整っていた形...
くせ‐えんつう【救世円通】
観世音菩薩の異称。衆生済度(しゅじょうさいど)のため、さまざまな姿をとって世に現れ、その救いの働きが融通無礙(ゆうずうむげ)であるところからいう。
くたっ‐と
[副](スル)からだの力が抜けて、きちんとした姿勢を保てなくなるさま。また、物が張りを失ってやわらかくなるさま。「気分が悪くて—座り込む」「—した浴衣(ゆかた)」
くっきり
[副](スル)物の姿や形が非常にはっきりとしているさま。「—(と)した画像」
くつろ・ぐ【寛ぐ】
[動ガ五(四)] 1 仕事や心配ごとなどを忘れて、伸び伸びとする。心身をゆったりと休める。気がねなくのんびりと振る舞う。「温泉につかって—・ぐ」「—・いだ雰囲気」 2 窮屈な服装・姿勢などをや...