ばさ【婆娑】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 舞う人の衣の袖がひるがえるさま。「得意の事得意の人に遇えば—として起舞し」〈岡倉天心・狩野芳崖〉 2 物の影などが揺れ動くさま。「破芭蕉(やればしょう)の大き...
ばさら【婆娑羅】
[名・形動ナリ] 1 遠慮なく、勝手に振る舞うこと。また、そのさま。放逸。放恣(ほうし)。「大酒遊宴に長じ、分に過ぎたる—を好み」〈北条九代記・八〉 2 はでに見えを張ること。また、そのさま。「...
ばさら‐え【婆娑羅絵】
扇・うちわ・絵馬などに描いた自由奔放な風流画。
ばさら‐おうぎ【婆娑羅扇】
室町時代に京都で流行した、はでな絵柄の扇。また、ばさら絵を描いた扇。
ばさら‐がみ【婆娑羅髪】
ばさばさに乱れた髪。
ばしゃら【婆娑羅】
[名・形動ナリ]「ばさら(婆娑羅)」の音変化。「今やう—の女と見ゆ」〈去来抄・修行〉
ばしゃれ‐もの【婆娑れ者】
派手で締まりのない者。軽薄でだらしのない者。「あの傾城(けいせい)の—、それを言はずにゐませうか」〈浄・阿波鳴渡〉
ばしゃ・れる【婆娑れる】
[動ラ下一]《「ばしゃら」の動詞化》派手でしまりがなくなる。だらしなくなる。「—・れたなりで会はれもせず」〈浄・氷の朔日〉