むすび‐とうだい【結び灯台】
3本の丸棒をひもで結び、上下を開いて立て、上に油皿を置いて火をともすもの。宮中での夜間公事などに際して用いられた。竹の灯火(ともしび)。
むらさき‐の‐にわ【紫の庭】
《宮城の意の紫微宮(しびきゅう)から》宮中の庭園。禁苑(きんえん)。「—ものどかにかすむ日の」〈秋篠月清集〉
めしゅうど【召人】
《「めしびと」の音変化。古くは「めしゅうと」》 1 宮中で行われる歌会始めの際、題にちなんだ和歌を詠むように特に選ばれた人。 2 和歌所の寄人(よりゅうど)のこと。 3 舞楽などをするため召され...
もい‐とり【水取/主水】
古代、宮中の飲料水のことなどをつかさどった人。もんど。「采女(うねめ)、—、御髪(みぐし)あげども」〈紫式部日記〉
もく‐りょう【木工寮】
律令制で、宮内省に属し、宮中の殿舎の造営や木材の伐採などをつかさどった役所。こだくみのつかさ。
もも‐しき【百敷/百磯城】
《枕詞「ももしきの」から》宮中。内裏。皇居。「—に行きかひはべらむことは」〈源・桐壺〉
ゆき‐やま【雪山】
1 雪が降り積もっている冬の山。ゆきのやま。《季 冬》 2 雪を高く山のように積み上げたもの。平安時代に宮中で行われた。ゆきのやま。
よ‐おり【節折】
毎年6月と12月の晦日(みそか)に宮中で行われる行事。天皇・皇后・皇太子の身長を竹の枝で測り、祓(はらえ)を行うもの。《季 夏》
よ‐かぐら【夜神楽】
1 夜に行われる神楽。宮中の御神楽(みかぐら)や各地の民俗芸能の神楽も、正式には夜を徹して行われるものが多い。《季 冬》 2 歌舞伎下座音楽の一。大太鼓・大拍子(だいびょうし)・能管または大太鼓...
よせ‐ぎちょう【寄せ几帳】
古代・中世に、宮中または寝殿の浜床(はまゆか)の上、左右前後に立てめぐらした几帳。