よさ・す【寄さす/任さす】
[動サ四]《動詞「よ(寄)す」の未然形+尊敬の助動詞「す」から。後世「よざす」とも》おまかせになる。委任なさる。「皇神等(すめがみたち)の—・しまつるが故に」〈祝詞・祈年祭〉
よさ・る【寄さる】
[動ラ四]「よそる」の上代東国方言。「遠しとふ故奈の白嶺(しらね)に逢ほしだも逢はのへしだも汝(な)にこそ—・れ」〈万・三四七八〉
よ・す【寄す】
[動サ四]近づける。近よらせる。「庭に立つ麻手小衾(こぶすま)今夜(こよひ)だに妻—・しこせね麻手小衾」〈万・三四五四〉 [動サ下二]「よせる」の文語形。
よせ【寄せ】
1 寄せること。寄せ集めること。「人—」「客—」 2 囲碁・将棋の終盤戦の細かい詰め。 3 望みを寄せること。信任。信頼。「時世の—今一きはまさる人には」〈源・明石〉 4 一身上の力となる人。後...
よせ【寄席】
《「人寄せ席」の略》落語・講談・漫才・浪曲・奇術・音曲などの大衆芸能を興行する演芸場。常設のものは寛政年間(1789〜1801)に始まる。席(せき)。席亭。よせせき。よせば。
よせ‐あつめ【寄(せ)集め】
寄せ集めること。また、寄せ集めたもの。特に、系統も考えずにただ単に寄せ集めたもの。「がらくたの—」「—のメンバー」
よせ‐あつ・める【寄(せ)集める】
[動マ下一][文]よせあつ・む[マ下二]散らばっているものを寄せて一つところに集める。「落ち葉を—・めて焚(た)く」
よせ‐あり【寄せ蟻】
梁(はり)や鴨居(かもい)をつるときに用いる仕口(しくち)。吊(つ)り束(づか)の下端に蟻枘(ありほぞ)を作り、梁や鴨居に蟻穴と逃げ穴を彫り、蟻枘を逃げ穴から差し込んで横に移動させ、蟻穴に収める...
よせ‐あわせ【寄(せ)合(わ)せ】
寄せ合わせること。寄せ集め。
よせ‐あわ・せる【寄(せ)合(わ)せる】
[動サ下一][文]よせあは・す[サ下二]寄せて一つに合わせる。寄せ集める。「板切れを—・せて犬小屋を作る」