いずみ‐どの【泉殿】
1 平安・鎌倉時代の寝殿造りで、泉のある邸宅。泉亭。 2 寝殿造りの南庭の泉水に突き出した、納涼・観月のための小建物。泉廊。泉の屋。《季 夏》
いち‐の‐たい【一の対】
寝殿造りの東の対、あるいは西の対。東北の対に対して東の対、西北の対に対して西の対をいう。
うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)が下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾
おお‐にわ【大庭】
1 宮中の紫宸殿(ししんでん)の前面の庭。おおば。 2 寝殿造りで、寝殿の前の広い庭。 3 広い場所で上演される晴れの能。
おお‐ゆか【大床】
1 神社の簀子縁(すのこえん)。→浜床(はまゆか) 2 寝殿造り・武家造りの、簀子縁の内側の床。広庇(ひろびさし)。
かしき‐どの【炊き殿】
1 寝殿造りの中の、飯をたく所。炊(かし)き屋。 2 神社で、神に供える食事を調理する所。みかしきどの。炊(かし)き屋。
きた‐おもて【北面】
1 北に向いている方。北向き。また、その場所。「宮より—、大きなる山のほとり」〈宇津保・吹上上〉 2 宮中や寝殿造りの家などで、北向きの部屋。また、客間に対して内輪の部屋。「南の院の—にさしのぞ...
きた‐の‐かた【北の方】
1 《寝殿造りで、多く北の対(たい)に住んだところから》公卿・大名など、身分の高い人の妻を敬っていう語。北の御方(おんかた)。北の台。「三条殿に、殿、—並びておはします」〈宇津保・俊蔭〉 2 北...
きた‐の‐たい【北の対】
寝殿造りで、正殿の北にある建物。北の対屋(たいのや)。
き‐ちょう【几帳】
寝殿造りの室内調度で、間仕切りや目隠しに使う屏障具(へいしょうぐ)の一。土居(つちい)という台の上に2本の柱を立てて横木をわたし、それに夏は生絹(すずし)、冬は練絹(ねりぎぬ)などの帷子(かたび...