むく‐むく
[副](スル) 1 雲・煙・泡などが重なり合ってわき出るさま。「黒雲が—(と)出てくる」 2 感情や考えが急に起こるさま。「好奇心が—(と)頭をもたげる」 3 横たわっているものがうごめくさま。...
むぐら‐の‐やど【葎の宿】
葎の生い茂るにまかせた家。荒れはてた貧しい家。「思ひあらば—に寝もしなむ」〈伊勢・三〉
むし‐あつ・い【蒸(し)暑い】
[形][文]むしあつ・し[ク]風がなくて湿気が多く、むされるように暑い。「—・くて寝苦しい」《季 夏》
むしくり‐あつ・し【蒸しくり暑し】
[形ク]蒸し暑い。「はや夜中、—・う寝にくやと」〈浄・薩摩歌〉
むし‐づよ・い【虫強い】
[形][文]むしづよ・し[ク] 1 我慢強い。忍耐強い。「—・ふ半年余りもこらへて見たれど」〈浮・姑気質〉 2 あつかましい。虫がいい。「知らぬ顔で奉加さするは—・い穿鑿」〈浄・道成寺現在蛇鱗〉...
むし‐ぶすま【蒸し衾】
蒸すように暖かくて柔らかい夜具。一説に、「むし」は蚕の意で絹の夜具とも、また、苧麻(からむし)の繊維の布で作った夜具のことともいう。「—なごやが下に臥せれども妹(いも)とし寝ねば肌し寒しも」〈万...
むし‐むし【蒸し蒸し】
[副](スル)風がなくて湿度が高く、蒸し暑いさま。「—(と)して寝苦しい」
むしろ【寧ろ】
[副]二つを比べて、あれよりもこれを選ぶ、また、これのほうがよりよいという気持ちを表す。どちらかといえば。「休日は遊びに行くより—家で寝ていたい」 →却(かえ)って[用法]
む‐だ・く【抱く】
[動カ四]《「身(む)綰(た)く」の意か。「綰く」は手を使ってある動作をする意》だく。いだく。「上野(かみつけの)安蘇(あそ)のま麻群(そむら)かき—・き寝(ぬ)れど飽かぬをあどか我(あ)がせむ...
むつ‐ごと【睦言】
仲よく語り合う会話。特に、男女の寝室での語らい。「—を交わす」