み‐けし【御衣】
《「けし」は尊敬語「けす」の連用形から》貴人を敬って、その衣服をいう語。おめしもの。みぞ。おんぞ。「筑波嶺の新桑繭(にひぐはまよ)の衣はあれど君が—しあやに着欲しも」〈万・三三五〇〉
み・す【見す】
[動サ四]《動詞「み(見)る」の未然形+尊敬の助動詞「す」からか》「見る」の尊敬語。ごらんになる。「やすみしし我が大君の—・し給ふ吉野の宮は」〈万・一〇〇五〉 [動サ下二]「みせる」の文語形。
自(みずか)ら卑(ひく)うすれば尚(たっと)し
《「史記」商君伝から》自分のほうからへりくだった態度でいれば、自然に人から尊敬される。
みそこなわ・す【見そこなはす】
[動サ四]《尊敬の意の動詞「見す」の連用形「みし」と、「行う」に尊敬の助動詞「す」の付いた「おこなわす」とが複合したものの音変化》ごらんになる。みそなわす。「仏は六にあらねども六なりと—・す」〈...
みそなわ・す【見そなはす】
[動サ四]《「みそこなわす」の音変化》「見る」の尊敬語。ごらんになる。「磐戸(いはと)を細めに開け—・す」〈神代紀・上〉
みた・す
[動サ四]「来る」「行く」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「火折尊(ほのさきのみこと)帰り—・して」〈神代紀・下〉
み‐ちょうだい【御帳台】
「帳台」の尊敬語。
みとあたわ・す
《「あたわす」は、交合する意の動詞「あたう」に尊敬の助動詞「す」が付いたもの》交合なさる。結婚なさる。「その八上比売(やがみひめ)は先のちぎりの如く—・しつ」〈記・上〉
みまそ‐が・り【在そがり/坐そがり】
[動ラ変]《「いまそがり」の音変化か。「みまそかり」とも》「在る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。「おほきおとどの栄華の盛りに—・りて」〈伊勢・一〇一〉
めいよ‐しみん【名誉市民】
さまざまな分野で功績のあった者に対して、賞賛と尊敬を示して市が贈る称号。