しり‐こそばゆ・い【尻こそばゆい】
[形][文]しりこそばゆ・し[ク]てれくさかったりきまり悪かったりして、落ち着いて座っていられない。しりこそばい。「褒められて—・い」
しり‐こた・う【尻答ふ】
[動ハ下二]矢が命中したような感じがする。「二人ながら一度に射たりければ、箭の—・ふと聞きけるままに」〈今昔・二七・三七〉
しりこ‐だま【尻子玉】
肛門の所にあると考えられた玉。河童(かっぱ)が好んで抜くといわれたもの。
しり‐こぶた【尻臀】
尻の左右に分かれた肉付きの豊かな部分。しりこぶら。しりたぶら。「肩先—、弓手(ゆんで)の太もも馬手(めて)の足首」〈浄・会稽山〉
しり‐ごえ【尻声】
1 声の終わりの部分。「笑いの—が憂愁(うれい)の響きを遺(のこ)して去る光景(ありさま)の」〈露伴・五重塔〉 2 あとを引くような声。「物うりの—高く名乗りすて」〈寅彦・映画時代〉 3 名前な...
しり‐ごみ【尻込み/後込み】
[名](スル) 1 おじけて、あとじさりすること。「滝口をのぞこうとして思わず—した」 2 気後れしてためらうこと。ぐずぐずすること。「危険な仕事と聞いて—する」
しり‐ご・む【尻込む/後込む】
[動マ五(四)]しりごみをする。ためらう。「いざ実行となると—・む人が多かった」
しり‐さがり【尻下(が)り】
1 後ろまたは終わりのほうが下がっていること。「—の字」⇔尻上がり。 2 物事の状態があとになるほど悪くなっていくこと。「景気が—に悪くなる」⇔尻上がり。 3 言葉のあとのほうの音調が低くなるこ...
しり‐さき【尻前/後前】
位置・方向・時間などの前後。あとさき。「やうやう日も暮がたになりぬ。—見れば、人ひとりも見えずなりぬ」〈宇治拾遺・一三〉
しり‐ざし【尻差し】
1 尻のようす・格好。「馬の振る舞ひ、おもだち、—、足つきなどの」〈宇治拾遺・七〉 2 (「尻刺し」とも書く)しんばり棒。しんざし。「雨戸に—をして」〈浮・一代男・二〉