かばね【屍/尸】
1 死体。また、死体の骨。しかばね。なきがら。「—を葬る」「海行かば水浸(みづ)く—」〈万・四〇九四〉 2 「尸冠(しかばねかんむり)」の異称。
から‐ひつ【屍櫃/辛櫃】
《「からびつ」とも》遺体を入れる棺。かろうと。
かろうと【屍櫃】
《「からひつ」の音変化。「かろうど」とも》 1 「からひつ(屍櫃)」に同じ。「石の—の蓋のふっとするほど謡ひ入れて」〈虎明狂・二千石〉 2 遺骨を納めるために、墓石の下に設けた石室。
し【屍/尸】
しかばね。死体。
し【屍】
[音]シ(呉)(漢) [訓]かばね しかばね 死体。しかばね。「屍骸(しがい)・屍体・屍斑(しはん)/検屍・死屍」
し‐かばね【屍/尸】
《「死にかばね」の意》 1 死んだ人のからだ。死骸。「野に—をさらす」「生ける—」 2 「尸冠(しかばねかんむり)」の略。
屍(しかばね)に鞭(むち)打(う)・つ
「死屍(しし)に鞭打つ」に同じ。
し‐かん【屍姦】
死体を相手にして性交すること。
し‐かん【死諫/屍諫/尸諫】
死をもって主君に忠告すること。「腹をかっ切って—を進めるのが、臣下としての本分じゃ」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
し‐がい【死骸/屍骸】
人または動物の死んだ体。死体。なきがら。しかばね。