あずさ【梓】
1 ㋐ヨグソミネバリの別名。古くは弓を作るのに用いられた。《季 花=春》 ㋑キササゲの別名。 ㋒アカメガシワの別名。 2 「梓弓(あずさゆみ)」の略。 3 「梓巫女(あずさみこ)」の略。 4 ...
あずさ‐ゆみ【梓弓】
[名] 1 梓の木で作った弓。 2 梓巫女(あずさみこ)が用いる小さな弓。 [枕]弓に関係のある、「引く」「張る」「射る」「反(かへ)る」「寄る」「音」「本(もと)」「末(すゑ)」などにかか...
あるき‐みこ【歩き巫女】
各地を巡回して祈祷(きとう)・占い・口寄せなどを行う巫女。
いき‐くち【生き口】
《「いきぐち」とも》口寄せの一。巫女(みこ)が生きている人の霊を招きよせ、その言葉を述べること。⇔死に口。
いざいほう
沖縄県久高島(くだかじま)の神事。午年(うまどし)の旧暦11月に行われる巫女(みこ)集団への加入儀礼で、その島の出身か、または島に嫁した、30歳から70歳までの女性が参加する。
いたこ
東北地方で、霊の口寄せをする巫女(みこ)。多くは盲目の女性。青森県下北半島恐山のいたこが有名。→市子(いちこ)
いち‐こ【市子/巫女/神巫】
1 神霊・生き霊(りょう)・死霊(しりょう)を呪文を唱えて招き寄せ、その意中を語ることを業とする女性。梓巫(あずさみこ)。巫女(みこ)。口寄(くちよ)せ。 2 神前に奉仕して、神楽(かぐら)を奉...
うた‐うら【歌占】
1 巫女(みこ)や男巫(おとこみこ)が神慮を和歌で告げること。また、その歌による吉凶判断。「男巫(みこ)の候が、小弓に短冊を付け—を引き候が」〈謡・歌占〉 2 百人一首の草子などを任意に開き、そ...
おくに‐かぶき【阿国歌舞伎】
慶長年間(1596〜1615)に出雲大社の巫女(みこ)出身といわれる阿国が、京都で演じた一種の舞踊劇。念仏踊り系統の舞踊と滑稽(こっけい)な寸劇とからなる。歌舞伎の始めとされる。
おそれ‐ざん【恐山】
青森県、下北半島北部の火山。標高828メートル。山頂はカルデラが形成され、火山湖や温泉があり、多数の硫気孔が異様な景観を呈する。湖岸の円通寺では7月の地蔵講に「いたこ」とよばれる巫女(みこ)の口...