さし‐よ・す【差し寄す】
[動サ下二]そばへ寄せる。「船ども—・せさせて御覧ず」〈紫式部日記〉
さし‐よ・る【差し寄る】
[動ラ四]近寄る。「—・らむ磯の崎々漕ぎ泊(は)てむ」〈万・四二四五〉
さし‐りょう【差(し)料】
自分が腰に差すための刀。差し前。
さし‐わ・く【差し分く】
[動カ四]ことさらに区別する。「—・きては心よからぬ事こそ侍れ」〈宇津保・蔵開中〉 [動カ下二] 1 に同じ。「玉江こぐ蘆かり小舟—・けて誰をたれとか我は定めん」〈後撰・雑四〉 2 分割す...
さし‐わたし【差(し)渡し】
1 一方から他方へかけ渡すこと。また、その長さ。 2 直径。「—二メートルの巨木」 3 直接つながっていること。また、血縁であること。「故斎とは—の従弟(いとこ)なり」〈浮・新永代蔵〉
さし‐わた・す【差し渡す】
[動サ四] 1 さおを差して舟を向こう側へ渡す。「新宮の川舟に奉りて—・すほど」〈増鏡・内野の雪〉 2 一方から他方へかけわたす。架す。「酒壺に—・したる直柄(ひたえ)のひさごの南風吹けば北にな...
さし‐わた・る【差し渡る】
[動ラ四]さおを差して舟で渡る。「舟にてみな—・る」〈かげろふ・上〉
さ・す【刺す】
[動サ五(四)]《「差す」と同語源》 1 ㋐先の鋭くとがったものを中に突き入れる。突き立てる。突き通す。「指にとげを—・す」「短刀で胸を—・す」「魚をくしに—・す」 ㋑(「螫す」とも書く)毒虫な...
さ・す【差す/注す/点す】
[動サ五(四)] 1 酒をすすめる。「杯を—・す」 2 ごく少量の液体をある部分にそそぎ入れる。「目薬を—・す」「ギヤに油を—・す」 3 液体をほかの液体や容器の中へ少し、または少しずつ加え入れ...
さ・す【差す/指す】
[動サ五(四)] 1 (差す) ㋐(「射す」とも書く)まっすぐに光が照り入る。光が当たる。「西日が—・す」 ㋑潮が満ちてくる。また、水が増して入り込む。しみ込む。「潮が—・す」「氾濫した川の水が...