かすみ‐まく【霞幕】
歌舞伎の大道具で、白地の木綿に浅葱(あさぎ)色で横霞を描いた幕。山台(やまだい)にいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。
かた【片】
[名]一対のもの、二つで一組のものの一方。片方。片一方。「—や横綱、—や平幕の対戦」 [語素]名詞または動詞の上に付いて、複合語をつくる。 1 一対となるものの一方、一方だけ、の意を表す。「...
かた‐しゃぎり【片しゃぎり】
歌舞伎の下座音楽の一。太鼓と能管による囃子(はやし)。しゃぎりの楽器編成から大太鼓を除くのでいう。松羽目物(まつばめもの)や口上などの幕開き、時代物の幕切れなどに用いる。
かた‐まく【片幕】
1 能で、揚げ幕の客席から見て向かって右側を、少し片寄せて出入りすること。囃子方(はやしかた)・後見(こうけん)・語り間(あい)などの登場・退場に用いる。→半幕 →本幕 2 歌舞伎劇場の舞台と客...
かち‐がしら【徒頭/徒士頭】
1 中世以後、徒歩の兵を率いる長。 2 江戸幕府の職名。徒組(かちぐみ)の長。
かち‐ぐみ【徒組/徒士組】
江戸幕府の職名。将軍外出のとき、徒歩で先駆を務め、また沿道の警備などに当たった。おかちぐみ。かち。
かち‐しゅう【徒衆/徒士衆】
1 「徒侍(かちざむらい)」に同じ。 2 江戸幕府の徒組(かちぐみ)に属した武士。おかちしゅう。かちしゅ。
かち‐はな・す【勝(ち)放す】
[動サ五(四)]ずっと勝ち続ける。勝ちっぱなす。「開幕以来—・す」
かち‐めつけ【徒目付】
江戸幕府の職名。目付の指揮のもとに江戸城内の宿直、大名登城の監察、幕府諸役人の執務の内偵などに当たった。徒横目(かちよこめ)。おかちめつけ。
かって‐かた【勝手方】
1 台所。食物を調理する所。また、その係の人。 2 台所に近い方。下(しも)の座。 3 江戸幕府の職制中の分掌名。勘定奉行をはじめ老中・若年寄などのうち、もっぱら財政を担当したもの。