ごりゃく‐の‐そう【御暦の奏】
平安時代、11月1日に、陰陽寮(おんようりょう)の暦の博士が作成した翌年の暦を中務省(なかつかさしょう)の役人が天皇に奏上する儀式。こよみのそう。
ごりょう‐え【御霊会】
平安時代以降、疫神や死者の怨霊(おんりょう)などを鎮めなだめるために行う祭り。祇園(ぎおん)御霊会もその一つ。みたまえ。→御霊祭
ごりん‐とう【五輪塔】
地・水・火・風・空の五大をそれぞれ方形・円形・三角形・半月形・宝珠形に石などでかたどり、順に積み上げた塔。平安中期ごろ密教で創始され、大日如来を意味したが、のちには供養塔・墓標などとされた。五輪...
ごろ‐あわせ【語呂合(わ)せ】
1 ことわざや成句などに口調・音声を似せて、意味の異なるこっけいな句を作る言語遊戯。「猫に小判」を「下戸(げこ)に御飯」、「一つ積んでは父のため」を「一つ脱いでは質の種」の類。天明(1781〜1...
ごんき【権記】
平安中期、権大納言藤原行成の日記。正暦2年(991)から寛弘8年(1011)までの分が残っているが、ほかに若干の逸文がある。藤原道長時代の史料として重要。行成卿記。
ごんげん‐づくり【権現造(り)】
神社本殿形式の一。本殿と拝殿とを、石の間または相(あい)の間でつないだもの。平安時代に始まり、桃山時代から盛んになった。日光東照宮本殿がこの例。石の間造り。八つ棟造り。
さい‐いん【斎院】
平安時代、京都の賀茂神社に奉仕した未婚の内親王または女王。天皇即位ののち、卜定(ぼくじょう)によって選ばれた。いつきのみや。いつきのいん。→斎宮(さいぐう)
さいきゅうき【西宮記】
平安時代の有職故実書。源高明著。村上天皇のころの公事(くじ)や朝儀、臨時の儀式、作法・装束・制度などについて漢文で解説。西宮日記。西宮抄。さいぐうき。せいきゅうき。
さい‐きょう【西京】
1 西の都。特に、東京に対して京都。 2 平城京・平安京などで、朱雀大路の西側の地域。右京。西の京。
さいぎょうかでん【西行花伝】
辻邦生の歴史小説。平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人、西行を描く。平成7年(1995)刊行。同年、第31回谷崎潤一郎賞受賞。