年(とし)に不足(ふそく)はな・い
1 もう十分に年を取っていていつ死んでも不満はない。 2 年齢が若すぎるということはない。「結婚するには—・い」
とし‐の‐あした【年の朝】
元旦。元朝。歳旦(さいたん)。としのあさ。《季 新年》
年(とし)の余(あま)り
陰暦で、閏月(うるうづき)のあること。「この月の—に足らざらば鶯ははや鳴きぞしなまし」〈後撰・冬〉
とし‐の‐いち【年の市/歳の市】
新年の飾り物や正月用品を売る、年末に立つ市。《季 冬》
とし‐の‐うち【年の内】
1 その年のうち。年内。特に、暮れのおしつまったころ。《季 冬》「漸(やうやく)に寝処(ねどころ)出来ぬ—/土芳」 2 一年の間。年間。「—ゆきかはる時々の花もみじ」〈源・薄雲〉
とし‐の‐お【年の緒】
年の長く続くことを、緒に見立てていう語。年月。「鶏(とり)が鳴く東男(あづまをとこ)の妻別れ悲しくありけむ—長み」〈万・四三三三〉
とし‐の‐かみ【年の神】
五穀を守る神。としがみ。
とし‐の‐くれ【年の暮れ】
年末。歳暮。《季 冬》「旧里(ふるさと)や臍(へそ)の緒に泣く—/芭蕉」
とし‐の‐こう【年の功】
年を取って、経験を積んでいること。また、その経験の力。「亀(かめ)の甲より—」
とし‐の‐ころ【年の頃】
だいたいの年齢。「—なら25、6」