あんこくろん‐じ【安国論寺】
神奈川県鎌倉市大町にある日蓮宗の寺。安国論窟寺。山号は妙法華経山。開創は建長5年(1253)。開山は日蓮。日蓮が「立正安国論」を執筆した草庵跡がある。安国寺。
あん‐さつ【按察】
[名](スル)調べてただすこと。特に、政治・行政上についていう。「大皇帝より南方蓬莱(ほうらい)の通路を—するの命を奉じ」〈魯庵・社会百面相〉
あん‐じゅ【庵主】
《古くは「あんしゅ」とも》 1 庵室の主人。 2 僧で庵室を構えている者。特に、尼寺の主である尼僧。 3 茶の湯で、草庵の茶室の主人。
あんらく‐あん【安楽庵】
三重県専修寺境内にある茶室。千道安と織田有楽の共作で、両者の名を1字ずつとって庵名としたという。 京都誓願寺竹林院に安楽庵策伝が開いた庵。
いい‐の・ける【言い退ける】
[動カ下一][文]いひの・く[カ下二]自分の考えを主張して人の言い分をはねつける。「噛んで吐出した様に愛想気(あいそけ)もなく—・けた」〈魯庵・くれの廿八日〉
いおり【庵/廬/菴】
1 草木や竹などを材料としてつくった質素な小屋。僧・隠者などが住む小さな住居や、農作業などの仮小屋。また、自分の家を謙遜していう。草庵(そうあん)。いお。くさのかりや。「—を結ぶ」 2 軍隊の一...
いおり‐かんばん【庵看板】
1 歌舞伎劇場前に掲げる看板。役者の名と家紋をかいた板の上部に屋根の形をつけたもの。最初は上方(かみがた)からの下り役者や臨時出演の役者に、のちには上級役者から作者にまで用いた。→一枚看板 →名...
いおり‐さ・す【庵さす】
[動サ四]庵をつくる。庵を結ぶ。「—・す草の枕にともなひてささの露にも宿る月かな」〈山家集・下〉
いおり・す【庵す】
[動サ変]「いお(庵)る」に同じ。「玉藻(たまも)刈る処女(をとめ)を過ぎて夏草の野島が崎に—・す我は」〈万・三六〇六〉
いおり‐てん【庵点】
《庵形をしているところから》箇条書きの文書の頭、和歌・連歌・謡物や、連署する姓名などの肩につける「〽」「」などの記号。検閲・確認などの印とした。また、文章中で歌謡を引用する場合にも使われる。