ふしこぶ‐だ・つ【節瘤立つ】
[動タ五(四)]節や瘤が多くて、ごつごつしている。「—・ちたる腕を扼(やく)して」〈魯庵・社会百面相〉
ふしん‐あん【不審庵】
1 京都市上京区の表千家の家元邸内にある茶室。千少庵(せんのしょうあん)が利休の三畳台目(だいめ)を復興したのが始まり。現在のものは大正3年(1914)に建築したもの。 2 茶道流派、表千家のこと。
ふっ‐き・る【吹っ切る】
《「ふききる」の音変化》 [動ラ五(四)] 1 はれものなどの膿(うみ)を出す。「便毒(よこね)を—・って病院で切って貰ったのは」〈魯庵・社会百面相〉 2 心の中のわだかまりやためらいの気持ち...
ふつ‐ぜん【怫然/艴然】
[ト・タル][文][形動タリ]怒りが顔に出るさま。むっとするさま。「男は—として起上った」〈魯庵・破垣〉
ふ‐とく【婦徳】
女子の守るべき徳義。「—の尊きを教えられしを」〈魯庵・社会百面相〉
ふ‐のう【不能】
[名・形動] 1 できないこと。また、そのさま。不可能。「解決が—な問題」「再起—」 2 能力・才能のないこと。また、そのさま。無能。「大臣の能—を疑うじゃなし」〈魯庵・社会百面相〉 3 性的能...
ふ‐ば【駙馬】
1 中国で、天子の乗輿(じょうよ)に添える予備の馬。 2 《魏(ぎ)・晋(しん)以後、皇女の婿は駙馬都尉(ふばとい)の官に任ぜられたところから》貴人の娘婿。「軈(やが)て—と羨ましがらるる人なる...
ふり‐は・つ【旧り果つ】
[動タ下二]すっかり古くなる。年老いてしまう。「草の庵(いほ)は尋ねしあとも—・てて嵐ぞ寒き逢坂の関」〈千五百番歌合・一九〉
ふりわけがみ【振分髪】
江戸後期の歌学書。1巻。小沢蘆庵著。寛政8年(1796)刊。作歌入門書。詞のはたらきや「てにをは」を実例を挙げて説く。
ふんま・える【踏んまえる】
[動ア下一]「ふまえる」を強めていう語。「富士崑崙(こんろん)に両足を—・えて」〈魯庵・社会百面相〉