ひき‐や・る【引き破る】
[動ラ四]「ひきやぶる」に同じ。「この障子も—・りつべうおぼゆれども」〈狭衣・三〉
ひき‐や・る【引き遣る】
[動ラ四]引いてのける。「御几帳のしどけなく—・られたるより」〈源・澪標〉
ひき‐ゆる・む【引(き)緩む】
[動マ五(四)]相場が下がり気味になる。「値が—・む」
ひき‐よ・ず【引き攀づ】
[動ダ上二]つかんで引っ張る。「—・ぢて折らば散るべみ梅の花袖に扱入(こき)れつ染まば染むとも」〈万・一六四四〉
ひきよせ‐かなぐ【引(き)寄(せ)金具】
⇒ホールダウン金物
ひきよせ‐かなもの【引(き)寄(せ)金物】
⇒ホールダウン金物
ひき‐よ・せる【引(き)寄せる】
[動サ下一][文]ひきよ・す[サ下二] 1 引っ張って近くに寄せる。「いすを—・せる」 2 そのものの方へ寄るようにする。ひきつける。「人の心を—・せる」
ひき‐わ【引(き)輪】
アクセサリーなどに用いる、輪状の留め具。つめを引くことで、輪の一部が開く。ネックレスなどの一方の端に用いて、もう一方の端の金具を引っかけて固定する。
ひき‐わか・る【引き別る】
[動ラ下二]はなればなれになる。離別する。「かたみにとどまり給へる姫君に、—・れむこともかなしく」〈とりかへばや・一〉
ひき‐わけ【引(き)分け】
1 勝負事で、決着がつかず、双方勝ち負けなしとして終えること。「試合を—に持ち込む」 2 平安時代、陰暦8月の駒牽(こまひき)の際に、諸国から奉った馬を院・東宮などに分けて与えること。