すそ‐び・く【裾曳く/裾引く】
[動カ四]衣の裾を長く引く。「黒牛潟潮干(しほひ)の浦を紅の玉裳—・き行くは誰(た)が妻」〈万・一六七二〉
すて‐がね【捨(て)鐘】
江戸時代、時刻を知らせる鐘をつく前に、注意を引くためにつき鳴らした鐘の音。江戸では3回、京坂では1回。
すて‐だいこ【捨(て)太鼓】
江戸時代、時刻を知らせる太鼓を打つ前に、注意を引くために打ち鳴らした太鼓の音。
す・てる【捨てる/棄てる】
[動タ下一][文]す・つ[タ下二] 1 不用のものとして、手元から放す。ほうる。投棄する。「ごみを—・てる」「武器を—・てて投降する」⇔拾う。 2 今までの関係を絶って、そのままかまわないでおく...
す・ねる【拗ねる】
[動ナ下一][文]す・ぬ[ナ下二] 1 すなおに人に従わないで、不平がましい態度をとる。「すぐ—・ねる子供」「世を—・ねる」 2 わざとよそよそしく振る舞う。「—・ねて気を引く」
す‐びき【素引き】
1 張りの強さをためすため、弓に矢をつがえず、弦だけを引くこと。 2 縄などをしごくこと。「用意の早縄—して」〈浄・布引滝〉
す‐び・く【素引く/誘く】
[動カ五(四)] 1 弓の張りを確かめるために、弦だけを引く。「弓ヲ—・ク」〈和英語林集成〉 2 誘う。気を引いてみる。「けころを—・いたことはあったが」〈黄・景清百人一首〉 3 からだに、つっ...
すみ‐いと【墨糸】
墨壺(すみつぼ)についている、黒い線を引くための糸。墨縄。
すみ‐うち【墨打ち】
墨糸で黒い線を引くこと。
すみ‐がね【墨金/墨曲尺】
《古くは「すみかね」とも》 1 曲尺(かねじゃく)。まがりがね。さしがね。 2 建築で、曲尺を使って必要な線を木材に引く技術。規矩(きく)術。