引(ひ)けを取(と)・る
負ける。劣る。「プロと競っても—・らない」
ひこ‐じろ・う【引こじろふ】
[動ハ四]何回も強く引っぱる。むやみに引っぱる。ひこずらう。「綱いと長くつきたりけるを物にひきかけ…逃げむと—・ふほどに」〈源・若菜上〉
ひこ‐ずら・う【引こづらふ】
[動ハ四] 1 「ひこじろう」に同じ。「押そぶらひ我が立たせれば—・ひ我が立たせれば」〈記・上・歌謡〉 2 つかむ。つかむようにする。からませる。「台には八竜を—・はせたるが」〈太平記・三六〉
ひこ‐ず・る【引こづる】
[動ラ四]力を入れて引く。無理に引っぱる。ひきずる。「こいつめをまづ、—・っていけ」〈滑・続膝栗毛・九〉
ひ‐しき【引敷】
「引敷物」の略。
ひしき‐もの【引敷物】
敷物。和歌では海草の「ひじきも(鹿尾菜藻)」にかけて用いられることが多い。「思ひあらば葎(むぐら)の宿に寝もしなむ—には袖をしつつも」〈伊勢・三〉
ひた【引板】
《「ひきいた」の音変化》「鳴子(なるこ)」に同じ。《季 秋》「わが門のむろのはや早稲かり上げておくてにのこる—の音かな」〈宇治百首〉
ひっ【引っ】
[接頭]《接頭語「ひき」の音変化》動詞に付いて、その動詞の示す動作・作用を強める意を表す。「—かきまわす」「—とらえる」
ひっ‐かえ・す【引っ返す】
[動サ五(四)]「ひきかえす」の音変化。「傘を忘れて—・す」
ひっ‐かか・える【引っ抱える】
[動ア下一][文]ひっかか・ふ[ハ下二]しっかりとかかえこむ。「かばんを—・えて飛び出す」