形(かたち)あ・り
容貌(ようぼう)がすぐれている。顔だちが美しい。「—・る女を集めて見むと思ひける」〈源・玉鬘〉
形(かたち)変(か)わ・る
剃髪して僧侶になる。髪を剃って出家する。
かたち‐づくり【形作り】
顔や身なりを整えること。化粧や身じたく。「彼の艶女の—の美(うるは)しきに引かれて」〈浮・近代艶隠者〉
かたち‐づく・る【形作る/容作る】
[動ラ五(四)] 1 形成する。構成する。「岩礁が島を—・る」「性格が—・られる」 2 顔や身なりを整える。化粧や身づくろいをする。「三日月や—・りてかつ寂し/太祇」
形(かたち)に影(かげ)の添(そ)う如(ごと)し
ものにはいつも影がついているように、常に離れずにいる。形影相伴う。
かたち‐ばかり【形許り】
内容はともかく、体裁だけは整っていること。しるしばかり。かたばかり。「—の祝言(しゅうげん)を挙げる」
かたち‐びと【形人】
顔だちの美しい人。「父大臣(ちちおとど)、さる—にて」〈宇津保・内侍督〉
形(かたち)を改(あらた)・める
姿勢を正し、改まった態度をとる。威儀を正す。形を正す。
形(かたち)を変(か)・う
髪をそって出家する。「—・へてむと思(おぼ)したつを」〈源・竹河〉
かた‐つき【形付き/型付き】
物の形・模様が染めつけてあること。また、そのもの。