いん‐び【隠微】
[名・形動]外に現れず、わかりにくいこと。かすかで目立たないこと。また、そのさま。「そこらの—な気持までは、…しかとは見極めかねた」〈里見弴・多情仏心〉
き‐び【機微】
表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情。「人情の—に触れる」
きょく‐び【極微】
[名・形動]きわめて小さいこと。また、そのさま。ごくび。「—の世界」「—な生物」
けい‐び【軽微】
[名・形動]被害・損害などの程度がわずかであること。また、そのさま。多く、予想・推定より軽い場合に用いる。「—な損害で済んだ」
ごく‐び【極微】
[名・形動] 1 非常に小さいこと。また、そのさま。きょくび。 2 その道のきわめて微妙な点。また、その道の奥義。
ごく‐み【極微】
《(梵)paramāṇuの訳》仏語。物質を最も微細なところまで分割した最小の実体。
さい‐び【細微】
[名・形動] 1 非常に細かいこと。また、そのさま。微細。「—な点まで観察する」 2 身分が卑しいこと。微賤。
しき‐び【式微】
《「詩経」邶風・式微から。「式」は発語の助字、「微」は衰える意》はなはだしく衰えること。「信長が王室の—を慨(なげ)いて」〈漱石・行人〉
し‐び【紫微】
《「紫微垣(しびえん)」の略》中国古代の天文学で、天を三垣(えん)二八宿に分けた、その一。北極星を中心とした、小熊座・大熊座・竜座・カシオペヤ座などの星座群にあたり、天帝の住む場所とされた。転じ...
し‐び【至微】
非常に細かいこと。「人情の—を描くような繊細な筆がない」〈魯庵・「破垣」に就て〉