心(こころ)に染(し)・みる
心に深く入りこむ。しみじみと感じられる。「家族愛が—・みる物語」
心(こころ)に染(そ)・む
(「染む」が五(四)段活用の場合)気に入る。心にかなう。「—・まない結婚をすすめられる」 (「染む」が下二段活用の場合)深く心を寄せる。傾倒する。「皆人の—・むる桜花いくしほ年に色まさるらむ...
心(こころ)に付(つ)・く
(「付く」が四段活用の場合)気に入る。心にかなう。「かたちはしもいと—・きて、つらき人の慰めにも見るわざしてむやと思ふ」〈源・少女〉 (「付く」が下二段活用の場合)心を寄せる。関心をもつ。「...
心(こころ)に留(と)・める
心にしっかり覚えておく。「恩師の言葉を—・める」
心(こころ)に残(のこ)・る
感動や印象などが、のちのちまで忘れられない。「—・る名場面の数々」
心(こころ)に響(ひび)・く
強く感動して、印象に残る。感じ入って、心が引きつけられる。魂に響く。「恩師の言葉が—・いた」「—・く芸術作品」
心(こころ)に触(ふ)・れる
物事に心が動かされる。「—・れる名言」
心(こころ)に任(まか)・せる
1 自分の思う通りに行う。勝手気ままにふるまう。「—・せてどこへでも行く」 2 自分の思い通りになる。「—・せたることのやうに、いと易きことにありなん、と答ふれば」〈宇治拾遺・一五〉 3 相手の...
心(こころ)にもあら◦ず
1 自分の本心ではない。「ここにも—◦でかくまかるに」〈竹取〉 2 気がついていない。思わず知らず。「いたう困(こう)じ給ひにければ、—◦ずうちまどろみ給ふ」〈源・明石〉
心(こころ)にもな・い
1 本心ではない。不本意である。「—・いお世辞」「つい、—・く言い過ぎた」 2 身に覚えのない。思いもよらない。「—・いことで責められる」「—・き事にうたがはれぬ」〈浮・織留・三〉