めいよ‐しん【名誉心】
名誉を手に入れようとする気持ち。名誉を重んじる心。
もう‐じん【妄心】
《「もうしん」とも》仏語。煩悩にけがされた心。迷いの心。誤った心。「はたまた—の到りて狂せるか」〈方丈記〉
もの‐ごころ【物心】
世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。分別。「—が付く」
もの‐の‐こころ【物の心】
1 物事の道理。「予—を知れりしより、四十(よそぢ)あまりの春秋をおくれるあひだに」〈方丈記〉 2 物事の情趣。「少し—しるは涙落としけり」〈源・紅葉賀〉
もろ‐ごころ【諸心】
[名・形動ナリ]ともに心を合わせること。また、そのさま。「御わたりのほども、—に、はかなきこともし出で給ひて」〈源・若菜上〉
や‐しん【野心】
1 ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。「政治家になりたいという—に燃える」「政権奪取の—をもつ」 2 新しいことに取り組もうとする気持ち。「—作」 3 野生の動物が...
やたけ‐ごころ【弥猛心】
いよいよ勇み立つ心。たけだけしくはやる心。
やまと‐ごころ【大和心】
1 「大和魂(やまとだましい)2」に同じ。→漢心(からごころ) 2 日本人らしい自然ですなおな心。「敷島の—を人問はば朝日ににほふ山桜花」〈石上稿〉
ゆい‐しん【唯心】
1 仏語。すべての存在は心の現れであって、ただ心だけが存在するということ。華厳経の中心思想。 2 すべての根源が精神にあるとし、精神を中心に考えること。⇔唯物。
ゆう‐しん【憂心】
心配する心。うれえる心。「—をいだく」「—去らず」