おもい‐たち【思い立ち】
思い立つこと。決心。「突然な岸本の—は反って見ず知らずの人々の好奇心を引いた」〈藤村・新生〉
思(おも)い立(た)ったが吉日(きちじつ)
何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい。思い立つ日が吉日。
おもい‐た・つ【思い断つ/思い絶つ】
[動タ五(四)]思い切る。断念する。「伝道はしばらく—・っていたきょうこのごろ」〈蘆花・思出の記〉
おもい‐た・つ【思い立つ】
[動タ五(四)]あることをしようという考えを起こす。心を決める。「急に—・って出掛ける」
思(おも)い立(た)つ日(ひ)が吉日(きちにち)
⇒思い立ったが吉日
おもい‐たの・む【思ひ頼む】
[動マ四]頼みに思う。当てにする。「大舟の—・むに」〈万・九〇四〉
おもい‐た・ゆ【思ひ絶ゆ】
[動ヤ下二]思い切る。あきらめる。断念する。「旅なれば—・えてもありつれど」〈万・三六八六〉
おもい‐たゆ・む【思ひ弛む】
[動マ四]心が緩む。油断する。「今はさりともと—・みたりつるに」〈源・葵〉
おもい‐たわ・む【思ひ撓む】
[動マ四]心がくじける。「ますらをの心はなしにたわやめの—・みて」〈万・九三五〉
思(おも)い出(だ)したように
とだえていた物事が急に起こるようす。「昔の友人から—手紙が来た」