う‐げき【羽檄】
《昔、中国で緊急の触れ文に鳥の羽を挟んだところから》急を要する檄文(げきぶん)。飛檄(ひげき)。羽書(うしょ)。「—を飛ばす」
うしろ‐ざま【後ろ様】
1 後ろの方。「危急の場合ではあり、—ではあるし、的は外れて」〈嶺雲・明治叛臣伝〉 2 後ろ向き。「獅子、狛犬(こまいぬ)、背きて—に立ちたりければ」〈徒然・二三六〉
うす‐ぐも・る【薄曇る】
[動ラ五(四)]雲や霞(かすみ)が薄く一面にかかって空を覆う。「空が、急にさっと—・ると」〈有島・生れ出づる悩み〉
うち‐つけ【打(ち)付け】
[形動][文][ナリ] 1 物事が急に進むさま。また、急に行動をしたりするさま。いきなり。だしぬけ。突然。「お勢の袖を扣(ひか)えて—に掻口説(かきくど)く外、他に仕方もないが」〈二葉亭・浮雲〉...
うち‐はや・す【打ち早す】
[動サ四]馬などをむちで打って速く歩ませる。急がせる。うちはやむ。「馬—・して先立つもありて」〈かげろふ・中〉
うち‐まいり【内参り】
1 宮中へ参上すること。参内(さんだい)。「右大将のぬし、五節(ごせち)いだし給ひて、—の夜」〈延宝版宇津保・嵯峨院〉 2 「入内(じゅだい)」に同じ。「かく—や何やと我が方ざまをのみ思ひ急ぐや...
うちゅうのちへいせん‐もんだい【宇宙の地平線問題】
宇宙背景放射が方向によらず一様であるという観測事実と膨張宇宙論との間にある矛盾。膨張する宇宙において宇宙の地平線を越えた二つの領域は物理的な相関をもたない。にもかかわらず、宇宙背景放射は地平線の...
うなぎ‐のぼり【鰻上り/鰻登り】
気温・物価・評価などが見る間に上がったり、物事の件数・回数が急激に増えたりすること。ウナギをつかもうとすると手からすべりぬけて上へのぼるからとも、ウナギが川をまっすぐにのぼる姿からともいう。「—...
ウナ‐でん【ウナ電】
《「ウナ」はurgent(至急)のu・rをモールス信号の仮名にあてた読み》至急電報。昭和51年(1976)廃止。
うは‐うは
[副](スル)俗に、喜ばしい出来事があり、思わず笑ってしまうさま。笑いたくなるほど満足しているさま。「株価が急激に上がって—する」 [形動]俗に、非常に喜んで高揚しているさま。十分に満足する...