いきどおり【憤り】
いきどおること。立腹。憤慨。「—を覚える」
いきどお・る【憤る】
[動ラ五(四)] 1 激しく腹を立てる。憤慨する。「無策な行政を—・る」 2 気持ちがすっきりしないで苦しむ。「—・る心の内を思ひ延べ」〈万・四一五四〉 [可能]いきどおれる
いきどおろし・い【憤ろしい】
[形][文]いきどほろ・し[シク]《動詞「いきどおる」の形容詞化》 1 憤りを覚えるさま。腹立たしい。「この何者かの非常に横柄な口調は、其奴が闇で覆面して居るからだと思うと、彼は非常に—・かった...
ふつく・む【恚む/憤む】
[動マ四]《後世「ふづくむ」とも》腹を立てる。憤慨する。「高麗の軍将、憤り—・むことますます甚(にへさ)なり」〈欽明紀〉
ふん【憤】
[常用漢字] [音]フン(漢) [訓]いきどおる 1 いきどおる。いきどおり。「憤慨・憤激・憤然・憤怒(ふんぬ・ふんど)・憤懣(ふんまん)/鬱憤(うっぷん)・義憤・私憤・痛憤・悲憤」 2 ふるい...
ふん‐えん【憤怨/忿怨】
腹を立て、うらむこと。「一腔の—焔の如く燃え起りたる千々岩は」〈蘆花・不如帰〉
ふん‐がい【憤慨】
[名](スル)ひどく腹を立てること。慷慨(こうがい)。「身勝手なふるまいに—する」
ふん‐げき【憤激】
[名](スル)はげしくいきどおること。ひどく怒ること。「先方のやり方に—する」
ふん‐こん【憤恨/忿恨】
腹を立てうらむこと。「—詈罵より人を傷け」〈柏原孝章・明六雑誌二九〉
ふん‐し【憤死】
[名](スル) 1 激しい怒りのうちに死ぬこと。「—するかと想うばかりの険相で」〈紅葉・二人女房〉 2 野球で、ランナーが惜しいところでアウトになること。「本塁突入むなしく—する」