や‐しま【八洲/八島】
「八洲国(やしまくに)」の略。「現(あき)つ神我が大君の天の下—の中(うち)に国はしも多くあれども」〈万・一〇五〇〉
やす‐むしろ【安席/安筵】
座り心地のよい敷物。「梯立(はしたて)の嶮(さが)しき山も我妹子(わぎもこ)と二人越ゆれば—かも」〈仁徳紀・歌謡〉
やせ‐が【痩せ我】
「痩せ我慢」の略。「母が—も子の望みも、金銀といふ兵(つはもの)には、又してもへしつけられ」〈浄・寿の門松〉
やせ‐がまん【痩せ我慢】
[名](スル)無理に我慢して、平気を装うこと。「寒いのに—して薄着で通す」
やそ‐かげ【八十蔭】
《「かげ」は日陰をつくる建物の意》広大な宮殿。「やすみしし我が大君の隠ります天(あま)の—」〈推古紀・歌謡〉
やそ‐くに【八十国】
1 多くの国々。「国の—、島の八十島を生み給ひ」〈祝詞・鎮火祭〉 2 多くの国の人々。「—は難波に集(つど)ひ舟飾り我(あ)がせむ日ろを見も人もがも」〈万・四三二九〉
や‐ぞ
[連語]《係助詞「や」+係助詞「ぞ」》文末で、推量の助動詞「む」「らむ」「けむ」などに付く。強い疑問や反語の意を表す。…(だろう)か。…だろうか(いや、そうではない)。「年にありて一夜妹(いも)...
やちゅう‐じ【野中寺】
大阪府羽曳野市にある高野山真言宗の寺。山号は、青竜山。聖徳太子の命により蘇我馬子の創建と伝える。南北朝の兵火で焼失、寛文年間(1661〜1673)に再建。丙寅年(666)の銘をもつ金銅弥勒半跏像...
や‐つ‐こ【臣/奴】
《「家つ子」の意》 [名] 1 古代の最下級の隷属民。財物として売買・譲渡の対象となり、労働に使役された者。家族を構成することができなかった。奴婢(ぬひ)。「住吉(すみのえ)の小田を刈らす児—...
やつ‐ばら【奴儕/奴原】
複数の人を卑しめていう語。やつら。「あんな—に我儘(わがまま)をされて堪るものか」〈福沢・福翁自伝〉