よく‐そん【抑損/抑遜】
[名](スル)おさえて控えめにすること。慢心をおさえること。「大いなれども能く—せる我心とは」〈鴎外訳・即興詩人〉
よこ‐がけ【横掛(け)】
1 横にして掛けること。 2 横幅の広い額や軸物の類。 3 刀や棒などで横ざまに切ったり打ったりすること。「腰の番(つがひ)を—に、ざっぷとかけてぞ落としける」〈浄・百日曽我〉
よこ‐さ【横さ】
横の方。よこ。よこし。「縦(たた)さにもかにも—も奴(やっこ)とそ我(あれ)はありける主の殿戸に」〈万・四一三二〉
よ‐ごえ【夜声】
夜に聞こえる声。夜中に高く響く声。「隼人(はやひと)の名に負ふ—いちしろく我が名は告(の)りつ妻と頼ませ」〈万・二四九七〉
よし
[間助]《間投助詞の「よ」「し」を重ねたもの。上代語》種々の語に付いて、文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→やし「はしき—我家(わぎへ)の方ゆ雲居立ち来(く)も」〈景行紀・歌謡〉
よし【縦】
[副]《形容詞「よし」から。「可(よ)し」と仮に許す意》 1 (仮定の表現を伴って)仮に。たとえ。よしんば。万一。「—解った処が仕様の無い話で」〈小杉天外・はやり唄〉 2 満足ではないがやむをえ...
よしえ‐やし【縦ゑやし】
[副]《副詞「よしゑ」+間投助詞「や」「し」から》 1 たとえ。かりに。「馬買はば妹徒歩(かち)ならむ—石は踏むとも我(わ)は二人行かむ」〈万・三三一七〉 2 ええままよ。どうなろうとも。「天の...
よ‐すぎ【世過ぎ】
世の中で生活していくこと。世渡り。口すぎ。「身過ぎ—」「こころなき悪文をつづり—する我の」〈犀星・あきらめのない心〉
よせ‐か・ける【寄(せ)掛ける】
[動カ下一][文]よせか・く[カ下二] 1 そばへ寄せて立てかける。もたせかける。「はしごを壁に—・ける」 2 攻め寄せる。押し寄せる。「—・けて打つ白波の音高く」〈謡・夜討曽我〉
よそ‐か【四十日】
しじゅうにち。「ひく船のつなでの長き春の日を—五十日(いか)まで我は経にけり」〈土佐〉