はくま【白魔】
《原題The White Devil》ウェブスターの戯曲。1612年、ロンドンにて初演。16世紀にイタリアで実際に起きた殺人事件を題材とする悲劇。
はくわ‐ぶんがく【白話文学】
中国文学で、口語(白話)を使用して書かれたもの。元代の戯曲や明・清代の白話小説以前は大衆文学の領域に属していたが、口語に積極的な価値をみる胡適の提唱や魯迅の作品などにより、1920年代以降国民文...
はげのおんなかしゅ【禿の女歌手】
《原題、(フランス)La cantatrice chauve》イヨネスコの処女戯曲。1幕の散文喜劇で、副題を「反戯曲(アンチピエス)」とする。典型的な英国人夫妻のとりとめのない会話が徐々に崩壊し...
はだかのまち【裸の町】
真船豊の戯曲。昭和11年(1936)発表。内田吐夢監督による映画化作品もある。
はだしでさんぽ【裸足で散歩】
《原題、Barefoot in the Park》サイモンの戯曲。1963年、ブロードウエーで初演。新婚生活を始めた若い弁護士とその妻、および新居のアパートに住む風変わりな住人の関わりを描いた喜...
はなおかせいしゅうのつま【華岡青洲の妻】
有吉佐和子の長編小説。江戸時代の医師華岡青洲の、妻と姑との確執を描く。昭和42年(1967)刊。同年、第6回女流文学賞受賞。映画化・戯曲化もされている。
はなさくみなと【花咲く港】
菊田一夫の戯曲。二人の気弱なペテン師が巻き起こす騒動をユーモラスに描く。昭和18年(1943)古川緑波一座の初演。また同年、木下恵介監督により映画化もされた。松竹の配給で、木下の初監督作品。出演...
はなばなしきいちぞく【華々しき一族】
森本薫の戯曲。昭和10年(1935)発表。映画監督の夫とその弟子、舞踏家の後妻を中心とする家庭劇。作者没後の昭和25年(1950)、文学座が初演。
はるのめざめ【春のめざめ】
《原題、(ドイツ)Frühlings Erwachen》ウェデキントの戯曲。3幕。1891年作。1906年初演。思春期の少年少女の性についての無知から起きた悲劇を描き、保守的な社会道徳を告発した。
はれこそで【晴小袖】
大塚楠緒子の作品集。明治39年(1906)刊。「離鴛鴦」など自作の小説・戯曲のほか、メーテルリンクの戯曲「タンタジルの最期」など海外文学作品の翻訳を収める。