ひ【樋】
1 水を送り流すために、竹・木などで作った管。とい。 2 せき止めた水の出口に設けた戸。開閉して水を出入りさせる。水門。 3 物の表面につけた細長い溝。「物差しの—」 4 日本刀の側面の峰近くに...
ひあつ‐ちかすい【被圧地下水】
不透水層によって上下を挟まれた透水層中の地下水。圧力がかかっており、井戸を掘ると地表まで自噴することがある。→自由地下水
ひいらぎ‐なんてん【柊南天】
メギ科の常緑低木。高さ約1.5メートル。葉は卵形で縁に鋭いぎざぎざをもつ小葉からなる羽状複葉で、枝先に集まってつく。3、4月ごろ、黄色の小花が総状につき、黒紫色の実を結ぶ。中国・台湾の原産。日本...
ひうち‐なだ【燧灘】
瀬戸内海中南部の海域。香川県の三崎半島と愛媛県の高縄半島との間で、魚島(うおしま)・四阪(しさか)島などがあり、四国沿岸は臨海工業地帯。
ひうち‐やま【火打山】
新潟県南西部、糸魚川(いといがわ)市と妙高市の境にあるピラミッド形の山。妙高連峰の最高峰で、標高2462メートル。山頂付近はハイマツで覆われ、雷鳥が生息する。妙高戸隠連山国立公園に属する。
ひえ‐しんとう【日吉神道】
神仏習合の理論を具体化した仏教的神道の一。延暦寺の地主神、日吉(ひえ)の神の本体を仏陀とし、諸神はその根本的仏性の示現とする。平安末期から鎌倉時代に起こり、江戸初期には徳川家康の信を得た天海が山...
ひえ‐じんじゃ【日枝神社】
東京都千代田区にある神社。旧官幣大社。祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)ほか三神。文明年間(1469〜1487)太田道灌が江戸城内に武蔵国川越の山王権現を勧請(かんじょう)したのに始まる。例祭...
冷(ひ)え物(もの)御免(ごめん)
江戸時代、銭湯で湯船に入る際にいうあいさつの言葉。遊女の寝床にはいる際にふざけて言ったりもする。冷え物でござい。「—と、足をさしこめば」〈浮・諸艶大鑑・一〉
ひかえ‐やぐら【控え櫓】
江戸時代の歌舞伎興行で、江戸三座が行き詰まったとき、その代わりに興行を許可された劇場。また、その制度。中村座に都座、市村座に桐座、森田座に河原崎座が代わった。代え櫓。
ひかん‐びゃくしょう【被官百姓】
戦国時代から江戸時代にかけて、有力な農民に身分的、経済的に隷属していた農民。名子(なご)・門屋(かどや)・家抱(けほう)などと称した地方もある。