うち‐は・う【打ち延ふ】
[動ハ下二]長く延びる。引き続く。長く引き延ばす。「栲縄(たくなは)の千尋縄(ちひろなは)—・へて釣り為し」〈記・上〉
うち‐はえ【打ち延へ】
[副]《動詞「うちはう」の連用形から》ある動作が長く続くさま。引き続き。ずっと。「雨の—降るころ」〈枕・一〇三〉
うち‐はし【打ち橋】
1 川の両岸に板や丸木を渡しただけの、簡単な橋。「上つ瀬に石橋渡し下つ瀬に—渡す」〈万・一九六〉 2 殿舎と殿舎との間に渡して、取り外しのできるようにした板の橋。「—、渡殿のここかしこの道に」〈...
うち‐はじ・める【打(ち)始める】
[動マ下一][文]うちはじ・む[マ下二] 1 打つことを始める。「除夜の鐘を—・める」 2 「始める」を強めていう語。しはじめる。「これより—・めて、女はをかしき事もあはれなることも聞こえ給ひつ...
うち‐はず・す【打(ち)外す】
[動サ五(四)] 1 (「撃ち外す」とも書く)打ちそこなう。「的を—・す」 2 たたいて取り外す。「(材木ヲ)門口の柱から大槌にて—・せば」〈浮・胸算用・二〉 3 失敗する。「げに又—・しては、...
うち‐はた・す【討(ち)果(た)す/打(ち)果(た)す】
[動サ五(四)]殺してしまう。また、たたきのめす。「かたきを—・す」
うち‐はなし【打(ち)放し】
1 コンクリート建築で、形枠(かたわく)を外したあとにタイルやれんがを張らず、素地そのままを仕上げとする方式。うちっぱなし。 2 ゴルフなどで、球を打ったままにすること。また、そのような形態の練...
うち‐はぶ・く【打ち羽振く】
[動カ四]羽ばたく。「—・き鶏(とり)は鳴くともかくばかり降り敷く雪に君いまさめやも」〈万・四二三三〉
うち‐は・む【打ち塡む】
[動マ下二] 1 ほうり込む。投げ入れる。「鶯(うぐひす)の鳴くくら谷に—・めて焼けは死ぬとも君をし待たむ」〈万・三九四一〉 2 閉じ込める。押し入れる。「なほありかせそめじ。—・めて置きたるぞ...
うち‐はやし【打ち囃子】
太鼓・鼓などを打つこと。近世、男子のたしなみとされた遊芸。「茶の湯、盤上、—、男の芸に一つでも」〈浄・歌念仏〉